介護は、チームで
“暮らし”を支える仕事。
介護の仕事って大変そう。資格がいるんでしょ。休みにくいんじゃない?
そんなイメージがあるかもしれません。
介護は一人で抱える仕事ではなく、チームで支える仕事です。
困ったときは仲間と相談しながら進めます。シフトや休みも話し合って調整し、
長く安心して働き続けられる職場づくりを大切にしています。
「はじめてでも大丈夫。できることから一緒に。」介護は、資格よりもまず“聴く姿勢”が大切。
相手を理解しようとするところから、介護は始まります。研修やOJTで、少しずつ力をつけていけます。
そして、その人の“今”の力に合わせて、段階的に取り組める働き方を一緒に考えていきます。
介護は、誰かの暮らしを支えるプロの仕事です。経験ゼロからでも成長できます。
私たちと一緒に働きませんか。

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「地域の人たちに喜ばれる仕事を」から始まった高竜園
1984年に開設し、本年40周年を迎える高竜園ですが、開設の経緯はどういったものだったのでしょうか
―1970年代、私の家族は八田原ダム建設による水没予定地域に住んでいて、父は『八田原ダム水没者対策同盟会』の委員長をしていました。ダム建設で移転を余儀なくされる人の中には行き場のない高齢者も多く、社会的にも高齢化問題が注目され始めた頃でした。地域住民のダムの課題に目途がついてきた頃、祖父や父は自分たちの生活再建についても何をしたらいいか考え始めました。「地域の人たちに喜ばれる仕事を」という思いから、色々な仕事を検討したようですが、当時、世羅郡は高齢者が多い地域だったにも関わらず特別養護老人ホームがなかったことから、町や関係機関の後押しもあり、高齢者が住む場所の開設を決意したそうです。それこそ『福祉』とは何かも知らないところからのスタートで、社会福祉法人の認可取得はとても大変だったと聞いています。
当時は、地域における介護施設の存在はどんなものだったのでしょうか
―介護保険制度ができる前の「措置制度」の時代で、家庭での介護が困難な「寝たきり老人」を行政が指定した老人ホームに入所させるというものでした。介護する人は「寮母さん」と呼ばれていて、私は当時、小学校低学年でしたが、両親についてきて、寮母さんが休憩する畳の部屋で過ごしたり、ご利用者の居室でお話をしていた記憶があります。
定員50人に対して開設時の入所は5人。満床になるまで数カ月もかかり、広島市内など遠方から入所される方もいたようです。私が高竜園に入職した 1999年は介護保険制度が始まる前年でしたが、その頃には世羅町の方の入所が多くなっていました。現在は、病院や老健(介護老人保健施設)から、そのまま入所される方が多いです。
たかやま・なおこ/社会福祉法人 甲山会 特別養護老人ホーム 高竜園 施設長代理。社会福祉士、公認心理師。介護保険制度が始まる前年の1999(平成11)年、高竜園に入職。父は前理事長の髙山悦二。
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時代の要請に応えながらも守っていくこと
高竜園が時代とともに変化してきたのはどんなところですか
―介護保険制度の改定や人手不足、最近ではコロナ禍、ICT化など、介護の現場は社会の変化の影響を受けやすい場所です。私たちが変化しようとして変化したのではなく、社会の要請に合わせてさまざまな面で変化せざるを得なかった、というのが実のところですね。
では反対に、変わらないことは
―細部にこだわり過ぎていたら本質を逃してしまうのではないか、核となる、どうしても譲ってはいけないものは何なのかといつも考えています。「ここで暮らす」と決めて入所して下さる方がいるわけですから、まずは「いつでもここに高竜園がある」という状態にしておくことがもっとも大切だと思います。
ご利用者にとっては暮らしやすい生活の場所であること、その暮らしを支える職員にとっては働きやすい職場であることも重要です。そういった環境を整え、うまく循環させていくことが私の役割だと考えています。
介護を提供していくうえで一番大切なのはどういうことだと思いますか
― 「ご利用者の尊厳を守る」ということですね。特に今、力を入れているのは、ご利用者の意思決定をサポートすることです。例えば、人生の最終段階で食事を口から食べられなくなったらどうしたいか、回復の見込みのない状態になった時にどの程度の治療を望むのか、入院をして延命を望むのか、高竜園での看取りを希望されるのかなど、できる限りご本人の意思を聞いています。自分のことは自分で決定できるように支え、「その人らしさ」を尊重することを大切にしています。 -
量を制することが質につながる
高竜園を守っていくために取り組んでいることは
―ここ数年、慢性的な人手不足などの問題に対して、職員同士が業務を補い合って何とかやってきましたが、2023年の初めからコンサルタントを入れて、業務改善に取り組み始めました。まず業務内容の洗い出しを行い、何にどのくらい時間を使っているか、必要な業務は何か、標準的なサービス提供にどのくらいの時間が必要かなどを整理しました。
そのうえで、毎日のスケジュールを細かく組み、各職員がその通りに動くようにしたのです。初めは職員の戸惑いも強く、変化することの辛さもあったと思います。でも、突発的なことがあってもスケジュール表を見れば「こうやって動けばいいのか」と納得できるので、半年ほどでスムーズに動けるようになりました。
これからはどんなことに取り組んでいきますか
―量の整理がある程度できたので、今は質の向上にも取り組んでいます。ご利用者に個別の「介護手順書」を作り、どの職員でも同じケアを提供できるよう標準化を図っています。また、ご利用者が希望されたケアプランを可能にするにはどのタイミングでどの職員が動いたらよいかなどを検討に入れ、ケア内容の評価も行っています。業務改善に取り組んだことで、量を制しないと質には行けないのだと痛感しました。
毎日作成している5分単位で組まれた1日のスケジュール表。シフトに入っている職員が必要な介護サービスを効率的かつ確実に行う。
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「何かあったら高竜園」を未来へつないでいきたい
未来に目を向けると、例えば2050年は26年後です。これからの高竜園をどのように考えていますか
―その頃には高齢者の人口は今より減少していると思いますが、高齢者が介護を受けながら集団で生活する場所はなくならないと思います。地域の中で介護サービスを求める方たちがいる限り「何かあったら高竜園」と思っていただけるよう、高竜園がここにあるということを未来につないで介護事業を続けていきたいです。

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ご利用者の生活に寄り添い笑顔が見られる仕事
介護の仕事に就いたきっかけは
I.S―高3のときサービス業でアルバイトをしていたのですが、担任の先生から「就職先もサービス業が向いているのではないか」と言われて、見るだけのつもりで高竜園に見学に来たんです。新館の工事中で、施設が大きくなることも聞き、「楽しそうだな」と思って、本当に気軽な気持ちで入りました。25歳のときに、自分なりに将来を考えてもっと給料の高い自動車部品会社に転職しましたが、すぐコロナ禍が来て仕事が減り、1年半後に高竜園に復職しました。
H.K―高2のときの介護実習で初めて介護の仕事を体験して、お年寄りから「ありがとう」と言われたり、笑顔になられるのを見て「いい仕事だな」と思ったんです。その思いがずっとあって、高校は普通科だったのですが、実習をした介護事業所に就職しました。そこで4年間勤め、今年(2024年)高竜園に移ってきました。今どんな仕事を担当していて、介護の仕事のやりがいや面白さ、大変さなどはどんなところに感じますか
I.S―介護全般と、係として食事席(ご利用者の食事の席を組む)と排泄表(排泄の順番を組む)の作成を担当しています。ご利用者に喜んでもらえたらやはりうれしいですし、お笑いの好きなご利用者と冗談を言い合ったりするのも楽しいですね。しかし、ご利用者を看取ることもあって、それには慣れることができません。
H.K―食事や入浴、排泄の介助を担当しています。介護の仕事にはやりがいを感じます。例えば、麻痺があって手が動きにくいご利用者が自分で食事をしようと頑張っていて、食器の配置や机の高さの工夫等で食べることができたときや、ふだんは車椅子ですが、少し歩行が出来る方は本人の希望で歩く練習に付き添っていて、フォローしながらうまく足が運んだときには「すごいな!」と思いますね。
食事介助の様子。介護の専門職の目で、ご利用者の日々の暮らしを見守る。
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ご利用者を尊重し小さな変化を見逃さない
ご利用者のケアで心がけていること、大切にしていることは
I.S―どんなケアをするときでも、まず「声かけ」が一番大切だと思っています。誰だっていきなり口にご飯を入れられたら嫌ですよね。車椅子を動かすときも「動きますよ」と声をかけるだけで、驚く度合いも違います。それに、今はずっとマスクをしていて目しか見えませんが、笑顔でいることも大事だと思います。
H.K―私は、それぞれのご利用者の「今日はここがいつもと違うな」というような、ちょっとした変化に気が付けるよう心がけています。例えば、顔が少し赤いとか、体が傾いているとか、歩く練習をしたときに足をちょっと引きずっているというような、小さなことを見逃さないようにしたいと思っています。高竜園ではベテランの職員さんが多いそうですが、若手お二人への期待は感じますか
I.S―それはもちろん感じますし、日々の業務から学ぶところも多いです。私はまだ介護福祉士の資格を取っていないのですが、園からも「資格を取るように」と言われているので、頑張ります(笑)。
H.K―以前は規模の小さいグループホームやケアハウスにいてペースがもっとゆっくりだったので、高竜園の先輩職員さんたちの仕事の速さに慣れるのに苦労しています。
※この後、I.Sさんは資格を取得されました。 -
介護の仕事に向き合い続けていくこと
体力的にきつい仕事だと思いますが、お休みのときはどのように過ごしていますか
H.K―月4回夜勤に入っていますが、夜勤入りの日の午前中や、夜勤明けの日はゆっくりできます。休日は家でドラマやYouTubeを見て過ごすことが多いです。
I.S―高竜園は希望休を月3日選べるし、有休も取りやすいので、休日には恵まれていて満足しています。月5~6回夜勤に入っていますが、釣りが趣味なので、夜勤明けにそのまま釣りに行くこともあります(笑)。最後に、これからの目標や力を入れたいことを教えてください
H.K―人前で何かするのが苦手なので、レクリエーションなどよりは身体介助のほうが好きなんです。特に、ベッドから車椅子などへの移乗介助のときには利用者さんにケガがないように気を付けていますが、もっと経験を積んで技術を高めていきたいです。介護の仕事が好きなので、できるだけ続けていきたいと思っています。
I.S―私は今年30歳なのですが、4人いる男性の介護職員の中で一番若手なので、職員同士のコミュニケーションの仲立ち役としても盛り上げていきたいです。それから、20代の職員が一人だけなので、毎年一人でも若い職員を採用してほしいです。SNSや広報などを使って、介護の仕事の楽しさや高竜園のことを工夫してもっと発信していったらいいと思いますし、自分ができることがあれば協力してやっていきたいです。
高竜園の取組み
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コンパクトだから成長できる
小規模な施設ならではの距離の近さがあり、意見や気づきが共有しやすい職場です。
「やってみたい」「学びたい」という気持ちを応援し、役割を任せてもらえる機会があります。 -
“本人の声”を大切にするケア
ご利用者とご家族のお話を丁寧に伺い、ケアの方向性を一緒に考えています。
特に終末期の過ごし方など、ご利用者の希望を伺い、ご家族と話し合う場を設けています。(意思決定支援)ご利用者の語り(ナラティブ)を大切にし、対話を行い可能な範囲でご利用者の意思を尊重した支援につなげています。「どうされたいか」という思いを尊重する姿勢を大切にしています。 -
チームで支える安心感
【在籍職種】
介護職員/看護職員/生活相談員/管理栄養士/ケアマネジャー/嘱託医師/事務職員
多職種が近い距離で関わり、困った時にすぐ相談できる風通しの良さがあります。 必要に応じて協力医療機関や訪問歯科とも連携し、安心してケアに向き合える環境を整えています。 -
委員会・部会でケアを整える仕組み
職員は各委員会・部会に所属し、業務改善や研修企画、ケアの質向上に取り組んでいます。
【委員会・部会】
● 感染症対策委員会/身体拘束廃止委員会/事故防止委員会/虐待防止委員会/苦情処理委員会/入所検討委員会/衛生委員会
● ケアサービス委員会
褥瘡対策委員会、看取り委員会、ケア部会(栄養管理/認知症ケア/口腔ケア/入浴・排泄ケア/レクリエーション・機能訓練)
● 業務改善委員会(業務改善/負担軽減)
● 防災対策(BCP)
ケアサービス委員会では、ケアの基準づくりや改善に取り組んでいます。
話し合って終わりではなく、現場につながる“実践” を大切にしています。 -
学びながら成長できる体制
一人ひとりのご利用者の介護手順書を毎月更新し、業務が可視化されています。タイムスケジュールも整備されているため、安心して業務に取り組めます。LIFE・褥瘡対策スクリーニング・口腔スクリーニングを実施し、根拠あるケア を目指しています。新入職員には必ず OJT担当者 がつき、サポートを受けながら成長できます。OFF-JT として、動画研修や外部研修の受講も可能です。資格取得の支援もあり、多くの職員が入職後に 介護福祉士 の資格を取得しています。
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“やってみたい”を応援する風土
業務の負担軽減に取り組んでいます。小さく始めやすく、意見を言いやすい環境です。困った時はすぐ相談でき、挑戦しやすい職場です。
募集要項
